東京自由が丘で活動する、一生続く健康美人を作り出すエターナルビューティートレーナーの江川陽介です。

今回は、トレーニングジムの外でのお仕事。

昨日9月18日(月・祝)私の故郷でもある静岡県浜松市にて、「親子うんどう遊びイベント」を開催しました。

親子うんどう遊びイベント

今回は、未就園児のお子様が対象で、高校時代からの友人で、浜松市~湖西市を中心に幼児体育・運動遊び指導の先生をしている カーズマン先生とのコラボイベント!

うんどう遊びが子どもの発育・発達にいかに大切な役割があるのか、について、「感覚の統合」という視点から、親子うんどう遊びを通しながらお話しさせて頂きました。

 

最近子どもの体力が低下している!?

そんな話を最近よく聞くと思います。

実際、文部科学省の統計でも数値として表れています。更には、

●落ち着きがない

●転んだ時に手をつけない

●子どもなのに姿勢が悪い

●逆上がりができない

●気をつけをするときに、シャキッとしていない

●先生のお話し中に、あっちこっちに歩き回ってしまう

●どろんこ遊びや特定の感触を嫌がって触ろうとしない

●よくものにぶつかる、転ぶ

など、体力レベルの低下と共に、こういった行動・習慣の気になる子が増えているという話もよく聞くようになりました。

 

しかしこれらの背景には、「子どもの”感覚の統合”が発達途上である」可能性があるという事は、あまり知られていないと思います。

”感覚の統合”とは「感覚を通して脳の中に入ってくる様々な情報を、交通整理する働き」の事で、私達はこの情報をしっかり整理する事で、それに適応した行動をいつもしているのですが

感覚とは、

意識・自覚のできるいわゆる5感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)の他に、無意識・無自覚の感覚が3つあります。

それが

・平衡感覚(いわゆるバランス感覚)

・固有覚(力加減や関節の角度を調整)

・触覚(触覚は、意識と無意識の両方がある)

の3つです。

これらの感覚を伝って脳に流れ込んでくる情報を、私達は交通整理して、適応行動を決めているのです。

 

外遊びやうんどう遊びが、お子さんの脳を育む

 

情報の交通整理を少し分かりやすくすると、

例えば あなたが今、家を出て最寄りの駅まで歩いて電車に乗ったとします。

この時、あなたは どのくらいの角度で股関節をまげて歩いて、何人の人とすれ違って、服装が何色で、呼吸の間隔は何秒どれくらいにして・・・

なんていちいち考えてないと思います。

 

これは、脳とカラダが無意識的に 必要な情報と不必要な情報を判別した上での、行動を導いていると言えます。

つまり、普段私達は色々な感覚を通して情報が入ってくる中で、今この情報は赤信号、この情報は青信号、というように、うまく情報処理しながら、適応行動をとっているのです。

しかし例えば、それがまだ上手くできていない子供達は、交通整理ができずに、色々な情報がごちゃ混ぜ状態。渋滞が起こって事故におきる事も。。。

こうした脳の中での交通整理(情報整理)のトラブルが、適応力のつまづきによる行動、という形で現れると考えられます。

それが、落ち着きがなかったり、集団行動が苦手であったり、どろんこ遊びや粘土など特定の感触を嫌がったり、といった行動をうんでいる可能性があるのです。

 

もしそうだとしたら、その感覚を育んであげる遊びや対応をしてあげればよいという事になるのですが・・・

それらを自然と育んできていたのが、小さい頃の外遊びやうんどう遊びでもあるわけです。

 

 

外遊びの減少とうんどうの機会の減少

残念ながら、今の時代は 外遊びの機会の減少や環境の減少、家遊びの機会の増加などにより子どものうんどう遊びはかなり減ってきています。

逆上がりができない、跳び箱が飛べない、などの身体能力はもちろん、

よく物に身体をぶつける、先生の話に集中できない、姿勢がシャキッとしない、など、日常生活での 感覚統合の発達途上である事の、適応力のつまづきを減らしてあげるには、

ちゃんと、お子さんを外で遊ばせてあげたり、公園の遊具で遊ばせてあげる、高い高いやぐるりんぱなど、親子あそびをいっぱいしてあげる必要が、今の時代は求められているのかなと、トレーナー視点では感じています。

 

お子さんがいるパパさんママさんには、ぜひこの事を知っておいて頂きたい、そしてお子さんの発育・発達の為にも、外遊びやうんどう遊びをいっぱいさせてあげて欲しいと思い、今回のイベントを開催させて頂きました。

 

そんな話からうまれた、今回のカーズマン先生とのコラボイベント。

告知期間の短い中でしたが、定員ギリギリまでたくさんのお子さんが遊びにきてくれました!

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。