東京自由が丘のプライベートジムで、ダイエット・パーソナルトレーニング指導をしております、パーソナルトレーナーの江川陽介です。
最近、入会した女性のお客様でふくらはぎの張りが気になるという方が2人続きました。
しかし、10分程、歩き方をチェックし修正したところ、
「全然ふくらはぎが疲れない!」
「お尻を使っていて、ヒップアップされてく感じがする!」
とおっしゃっていました。
どちらのお客様も、ヒールをよくはく(はいていた)方で、歩き方がつま先重心で、股関節をあまり使わずに歩いているのが特徴でした。
トレーニング時には、徒手やツールで筋肉をほぐしたりリンパを流したりしますが、足部の評価をした後に私がまず確認するのは「歩き方」です。
歩き方一つで、ふくらはぎの形、脚のラインが変わります。
正しく歩けばきれいな脚のラインになりますが、悪い歩き方をしている方は、きっと脚の形で悩んでいる事と思います。
ふくらはぎが張るという方の多くは、歩き方に共通する2つの特徴があります。
① 股関節を使えていない
② つま先重心で、足部が硬い
一日の平均歩数は男性で7043歩・女性で6015歩だそうです。(H26年度の厚生労働省の調査結果より)
その歩き方がもしエラーパターンだったとしたら、脚の形はどうなるでしょう?
想像するのに難しくないと思います。
なぜ、先程の2つの特徴でふくらはぎが張るのか、解説していきます。
① 股関節を使えていない
本来、歩いている時の後ろ足(蹴りだす側)の大腿骨は、15°後ろ側まで蹴って歩きます。しかし、これができていない方が圧倒的に多いです。
15°後ろまで蹴れていないと、ひざ下のふくらはぎを使ってカラダを蹴りだす事に、筋肉がつきすぎたり、張ったりします。更に、本来お尻の筋肉を使って蹴るべきところで、お尻の筋肉も使えない状態ですので、お尻はたるみます。
鼠径部も硬くなりやすく、ももも張りやすいので、太ももは太くなったり張ったりしているかもしれませんね。
今回の方のケースは、まさにその状況でした。
② つま先重心で、足部が硬い
ヒールを履く習慣のある女性、または履いていた方に非常に多いのですが、つま先重心の状態は、ふくらはぎの筋肉を使い続けている状態になります。本来、足の裏の重心は、前4:6後が基準とされています。
ずっとふくらはぎの筋肉を使っていたら、疲れてむくみますよね?筋肉も張りますよね?
また同時に、足部(足首から下)の柔軟性が低下し、足底なども硬くなっている事が多いです。「剛性が強すぎる足部」などと表現しますが、常に筋肉がカチコチに固まっている状態ですので、ほぐしてある程度しなる状態にしてあげないと、ふくらはぎがその代償をうけることになります。
あおたけ踏みのようなもので足底ほぐしたり、木の延べ棒や専用のボールなどで、足部の各指の動きなどを出してあげると、床に対する足裏の接地の感覚が変わります。
まとめ
・歩き方一つで、ふくらはぎの形、脚のラインが変わる(良くも悪くも)
・歩くときは、後ろ足の大腿骨がカラダに対して15°後ろに蹴るようにすると、ふくらはぎの負担が減る。
・足裏の重心は前4:6後。足底が硬い場合は、あおたけ踏みや専用のボールなどで緩めると、ふくらはぎの負担が減る。
正しい歩き方で、きれいな脚のラインを作りましょう。